JISPAが目指すもの-理念

一般社団法人日本輸入車整備推進協会(JISPA)は
輸入車の整備を手掛ける独立系整備業者の団体で、2013年4月に発足しました。JISPAは2009年6月に発足した
輸入車整備ネットワーク「3rd-stage(サードステージ)」を発展的に改組したものです。

サードステージは独立系の整備事業者が輸入車整備に取り組むための組織として結成されました。
このため輸入車整備に係わる資料の収集、
スキャンツール(外部故障診断装置)に関する研究等を推進し、
情報及びノウハウの一定の蓄積が出来たため、
今後は輸入車ユーザーへの共同広報及びトレーニング&テクニカルサポートの充実を目指して一般社団法人に改組しました。

従来、輸入車の整備は輸入車ディーラーが主体で、ユーザーは富裕層が中心でしたが、
最近では「国産車と同じ感覚で輸入車に乗ってみたい」というユーザーが増えています。
JISPAの前身である「3rd-stage」の組織名の由来は

  • 初めて車を購入したが、あこがれの車には手が出せずに国産大衆車で我慢したのが1st-stage
  • 結婚して子供ができ、決して個性的とは言えないファミリーカーを乗った時が2nd-stage
  • 子供の手も離れ、若い頃にあこがれた個性的な輸入車にちょっと乗ってみたいという時代が3rd-stage

・・・・という意味です。
すなわちJISPAがターゲットとするユーザーは、
決して富裕層の輸入車ユーザーではなく国産車の延長線上で輸入車を乗り始めたごく一般的な輸入車ユーザーです。

国産車と同じ感覚で輸入車に乗り始めたユーザーには、
国産車と同じ感覚で輸入車を修理・整備する整備工場が必要
だろうと、私達は考えました。

JISPAの会員工場は、
決して高級感漂う「輸入車のプロショップ」を目指すのではなく、
国産車ユーザーと同じ感覚で来店戴く輸入車ユーザーを「ご満足いただける対応と技術力」でお迎えすることを目指します。
私達の工場は輸入車の専門工場を目指しません。
国産車を整備する地域密着の「街の整備工場」で、輸入車を整備することを目指すのです。

輸入車も国産車も自動車であることに変わりはないのです。

私達は輸入車も国産車も区別無く、
その車の初期性能(自動車メーカーの工場出荷時の性能)を充分に引き出すための整備を、
適切な価格でご提供することを目指しています。

一方、輸入中古車はディーラーよりも中古車販売店で多く販売されており、
ユーザーは購入した車輌の整備の受け皿を求めています。JISPAはこうしたニーズにも対応したいと考えています。

輸入車整備の現状

街の整備工場が輸入車の整備を行うのは2つのハードルがあります。
1つは技術力であり、もう1つは情報力です。さらに付け加えると部品購入ルートです。

<技術力>

現在の自動車は高度には電子制御化されており、
目視による点検に加えて電子的な点検が必要です。
この「電子的な点検」には、
車輌に搭載された故障診断装置(OBD)にスキャンツール(外部故障診断装置)をつなぎ、
様々なデータを取り出し分析することが必要です。

欧米では早くからディーラー以外の独立系整備業者がOBDにアクセスして情報が取り出せるように、
自動車メーカーに対してOBD規制が導入されていました(米国1994年、欧州2000年)。
このため、欧米の整備工場ではスキャンツールを使用した整備が早くから導入されていました。

一方、欧米の自動車メーカーは、
「全ての整備工場はスキャンツールを使える」ことを前提に車輌を開発するようになりました。
そのため、わが国で輸入車整備を志す整備工場は
「スキャンツールを使いこなすレベルの技術」がないと対応できないのが実情です。


<情報力>

自動車の整備には車種別に作成された整備マニュアルや配線図などの情報が必要です。
街の整備工場はこうした情報を持っていないと思われて来ましたが、そうではありません。
日本の整備工場は国産車の整備を行っています。
ドイツの整備工場はドイツ車の整備を行い、米国の整備工場も米国車の整備を行っています。

今はインターネットが発展しており、欧米の整備工場のメカニックが自国の国産車の修理に使用している整備マニュアルが、
日本でも料金を支払えばネットで見ることができるのです。
さらに、欧米では電子的な整備情報が開示されており、
この情報を使うことで国内でも技術力さえあれば輸入車の修理・整備が可能です。

私達のこだわり

輸入車のユーザーは「走り」「乗り心地」「ブレーキフィーリング」など
感性的な部分に拘るユーザーが多いのです。

こうしたニーズに対応するため、
車輌の整備・修理において「さしあたり運転できれば良い」のレベルではなく、
電子診断のデータに基づき、車輌の環境性能・安全性能・乗り心地を
自動車メーカーの工場出荷時(新車)の状態に戻す新時代の診断整備を目指します。

このためJISPAの会員企業は
スキャンツール(外部故障診断装置)の保有及び高度な活用を入会条件としています。
たとえ長期に使用した車であっても新車の走りを楽しめる整備、
ユーザーに愛車を長く乗って頂くために、単に保安基準適合性を満足するだけではなく、
より安全で、快適で、環境に優しい整備を目指します。