2019年度:輸入車整備の実務(入門編)を開催  

7月10日、11日の一泊2日でJISPA2019年度の技術セミナー「輸入車整備の実務:初級編」が開催されました。会場は三井住友海上火災の千葉研修センター。受講生は12名(JISPA4名、アドバンスクラブ8名)でした。このセミナーはJISPAとエーシー企画の共催にて開催されており、今年で3年目となります。
1日目は座学。
JISPAはその前身のサード・ステージの時代より会員間の輸入車整備に関する情報及びノウハウの共有化に取り組んできました。講義内容は以下の通り。s_IMG_2537

 

(1)輸入車整備、国産車の整備と「どこが」違うの?    平林理事長
現実に工場に輸入車が入庫しても、未経験者であれば「どこから手を付けたら良いのか判らない」状態であり、不用意に手を付けると予想外のトラブルが発生して後悔することになる。
ここでは輸入車整備初体験のメカニックを対象に「輸入車を自社工場に受け入れるために、どのような準備が必要か」を解説する。主な項目としては①必要な設備&ツール②スキャンツール③整備情報④部品及びイラストの入手⑤コーディング⑥故障傾向の把握。等
(2)独立系整備工場の輸入車整備取組事例    平林理事長
長く大切に乗るユーザーが多い輸入車には、独立系整備工場だからできる顧客ニーズに木目細かに対応した整備が可能である。その具体的な事例を写真で見ながら解説する。

(3)輸入車整備作業のノウハウ
輸入車はメーカー別に設計思想が異なり、装置・機構も異なるために、整備に当たり注意すべき点が多々ある。車検や定期点検だけでなく、オイル交換のようなメンテナンスに於いてもオイルレベルゲージが無く、交換オイル量も分からない状態である。
こうした輸入車整備の実務においてメカニックが直面する様々な注意事項を、長年、輸入車整備に取り組んできたJISPAテクニカルアドバイザーが受講者を交えてシンポジウム形式で、ノウハウ及び解決策を考える。

2日目は実技:スキャンツールの使い方を学ぶ

スキャンツールは使えば答え(故障箇所)が分かるテスターではない。
人間の医者が使う「聴診器」のようなもので、ヒントは出るが、これを基に答えを探るのはメカニックの経験と腕とヒラメキなのです。JISPAテクニカルアドバイザーは会員工場のメカニックから相談を受けているが「スキャンツールを使いこなして無い」と思われる質問が意外と多い。
その原因は、スキャンツールは繋げば答えが出てくるテスターだと認識されているからです。

そこで、セミナーではスキャンツールの使用方法について学習します。
①スキャンツールの基礎②作業サポートとしての使用方法③故障診断の基礎を学ぶ(トラブル・シュートは中級編で学習するので、ここでは導入部に止める)。
受講者全員がスキャンツールを「使いこなせる」ことを目指し、全員が実際にやって見て、データを確認し、アクションできるような実務学習に徹しています。

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