輸入車向けの 「コネクティッドサービス」(GMOクラウド)の会員向け説明会を開催
GMO クラウド㈱のLINKDrive PRO の活用に向け説明会開催
一般社団法人日本輸入車整備推進協会(JISPA:本部・東京都品川区、理事長・平林潔)は、GMOクラウド㈱の開発したLINKDrive を、顧客の輸入車オーナー向けに装着し、クラウドを経由して顧客の車両データをJISPA 整備工場と共有化することで、安心・安全・快適なカーライフの実現に取り組んでいきます。
現在、自動車メーカー(輸入車・国産車)は新型車についてコネクティッドサービスを標準仕様にしていく方向であり、既に販売した車両についても後付けコネクティッドサービスを販売する動きが出てきています。いわゆる「つながる車」が当たり前になってくる時代が目の前に迫っています。
JISPA は、その前身の任意団体の頃よりユーザー車両の状態を示すデータを通信によって整備工場に取り込む「後付けコネクティッドサービス」の研究と具体的検討を進めてきました。2009 年頃には試作品を完成させる所まで行きましたが資金的な問題で事業化ができませんでした。
その後も研究を続けましたが、GMO クラウド㈱がカーオーナー向けにLINKDrive byGMO を発表した2017 年7月以降に、このデータを整備工場で共有して活用するための研究会(注1)に参加し「整備工場が活用できる情報」「整備工場にとって必要な情報」を選別し、その抽出方法及び具体的な活用方法についてGMO クラウド㈱と一体となり研究してきました。
そのため研究会メンバー各社は相当数のユーザー車両に「リンクドライブ」というコネクティッド端末を装着して実証実験を行っています。
輸入車へのコネクティッドサービスの導入について、同研究会の座長である平林潔氏(玉野自動車社長・JISPA 会長)は以下のように話しています。
「輸入車は常に警告灯の点灯等でユーザーとのコミュニケーションが密接であり、カーオーナーの方も愛車の状態(コンディション)に敏感ですので、車両のOBDデータをクラウド経由で整備工場がチェックできれば、ユーザーに適切なアドバイスをすることも可能です。当社でも、既に30車両程度に装着済ですが、大いにお客様に喜ばれています」。
ただし、実際の工場内での運用については、まだ研究途上であり「色々なシーンで活躍が期待できる輸入車のコネクティッドサービスですから、JISPA会員でさらに研究発展させて行きたい」と抱負を語ります。
JISPA では去る2 月20 日にGMOクラウド開発担当者も出席の上で「JISPAコネクティッドサービス説明会&意見交換会」を実施しました(会場:三井住友海上・駿河台本店新館ビル)。今後、さらに会員への説明と意見交換を推進していくことにしています。
(注1) 三井住友海上がサポートするアドバンスクラブの研究組織ASKnet の中にコネクティッドサービス研究会が作られた。その中に、ASKnet に加入しているJISPA 会員(5社)が参加した。