JISPAのルーツ

わが国の輸入車販売は長く年間5万台弱で推移していたが、1980年代の後半より急速に増えて年間20万台から多い年は30万台を超えるようになった。

これに合わせて輸入車の保有台数も増加し、1990年代後半より東京都世田谷区、神奈川県横浜市など輸入車の保有台数が多い地区では、ワランティ期間を終了した車両が独立系の整備工場に入庫するようになった。

こうした中で「輸入車の整備に積極的に取り組む工場」と、輸入車が入庫しても「そのままディーラーに外注する工場」に大きく分かれた。

これは

      輸入車の生産国別にそれぞれ特徴があり、メーカー別に設計思想が異なり、さらにメーカー独自の機構もあるので、それぞれをメーカー別・車種別・年式別に把握する必要がある
      整備技術情報(整備マニュアル・配線図等)が入手しにくい
      日本の保安基準に合わせるために重要部品の交換に当たりコーディングが必要
・・・等、輸入車整備を独立系整備工場で行うには数々の困難があるためだ。

こうした困難を乗り越えるために、輸入車整備に積極的に取り組む工場のメカニックの間で情報交換が活発化し、自然発生的に「輸入車整備グループ」が生まれた。これがJISPAのルーツである。



沿革

2009年6月18日 独立系整備工場で輸入車の整備を行うための研究及び実践団体として輸入車整備ネットワーク「サードステージ」が発足、輸入車整備に関する技術情報及び各種ノウハウの収集を開始する。
2012年10月5日 幹部会議にてサードステージの一般社団法人化について協議
2013年3月15日 サードステージの臨時総会を開催、一般社団法人化を決議
2013年4月1日 法務局に設立登記、一般社団法人日本輸入車整備推進協会が発足
2013年4月18日 新団体の発足についての記者発表
2013年6月19日 創立総会を開催(アットビジネスセンター東京八重洲通り)。正会員9社、賛助会員2社の計11社で発足
2013年8月7日 第1回オーナー会議を開催
2013年7月16日 JISPA公式ロゴマーク制定・登録商標出願(12月5日登録)
2013年10月22日 「国際オートアフターマーケットEXPO」の協賛団体となる
2013年11月1日 JISPA公式ホームページオープン
2013年12月10日 JISPAロゴステッカーを作成して会員工場に配布
2014年2月20日 JISPAテクニカル・アドバイザー制度導入。
2014年3月13日 国際オートアフターマーケットEXPO2014にて輸入車整備セミナーを開催
2014年11月13日 大阪でJISPA加盟説明会を開催
2014年11月20日 第一回 技術セミナー開催
2015年2月1日 輸入車向け修理保証販売会社である㈱プロテクション・プラス・ワランティと提携。JISPAの会員工場は同社の保証整備の指定工場となる。
2015年11月16日 玉野自動車で初の工場セミナーを実施(輸入車入庫の多い工場に、会員工場のメカニックを受入れ研修、研修期間は一週間)。
2015年11月20日 第2回 技術セミナー開催
2016年2月23日 輸入車の入庫促進策をテーマに「第2回オーナー会議及び研修会」を開催
2016年3月20日 JISPAテクニカル・アドバイザー会議で今後の技術研修のあり方を協議。従来の座学中心の方法では限界があり、実車を使用した実践的な研修の必要性が指摘される。
2016年4月1日 会員向けのメールマガジン「JISPA通信」の発行を開始
2016年4月15日 JISPAテクニカル・アドバイザー会議で「輸入車整備の実務・入門編」の研修プログラムの開発を開始。2009年のサードステージ結成以来、収集した輸入車整備に係るノウハウを集大成し、2014年以降のテクニカル・アドバイザーに寄せられた相談及び質問内容を整理し「座学+実車演習」のカリキュラムで作成に取り掛かった。
2016年5月11日 ㈱プロテクション・プラス・ワランティの倒産により、同社との提携は終了
2016年6月19日~21日 三井住友海上の千葉研修センターで実車を使用した輸入車整備セミナー「輸入車整備の実務・入門編」を開催。JISPAテクニカル・アドバイザー(会員工場の工場長レベル)が講師を務める。
2016年9月15日 JISPAテクニカル・アドバイザー会議で「輸入車整備の実務・中級編」の研修プログラムの開発を開始。
2016年10月1日 米国の延長保証サービス会社・TWGワランティサービスと、国内の延長保証(国産車・輸入車)に係わる委託契約を締結。
2016年10月6日 三井住友海上、エーシー企画がサポートする自動車整備業の団体であるアドバンスクラブ会員(AC)向けに「輸入車整備入門セミナー」を開始。東京東、福岡、千葉(10月)、埼玉(12月)と全国展開を開始。
2017年3月7日~8日 三井住友海上の千葉研修センターで実車を使用した輸入車整備セミナー「輸入車整備の実務・中級編」を開催。講師はJISPAテクニカル・アドバイザー。
2017年4月20日 JISPAテクニカル・アドバイザーに対する会員からの問い合わせが増加したため、アドバイザー全員にJISPAより携帯電話を配布し、会員工場のメカニックが直接、アドバイザーの携帯電話に連絡できるようにした。合わせて携帯電話番号を記したシールを作成し、会員工場に配布(フロントやメカニックの控室に貼付)。
2017年5月12日 アドバンスクラブ総会で広報(JISPAブースの出店)
2017年5月24日 アドバンスクラブ会員(AC)向けに「輸入車整備入門セミナー」を開催。新潟(5月)、奈良(7月)、山梨(9月)、栃木(10月)
2017年6月19日~21日 「輸入車整備の実務・入門編」を開催(2回目)
2018年3月7日~8日 「輸入車整備の実務・中級編」を開催(2回目)
2018年5月11日 アドバンスクラブ総会で広報(JISPAブースの出店)
2018年8月22日~24日 「輸入車整備の実務・初級編」を開催(3回目)
2018年9月5日 JISPAテクニカル・アドバイス月報の発行開始
2018年11月1日 輸入車専用スキャンツールの「一時貸出サービス」を開始
2019年2月20日 コネクテッドサービス説明会を開催
2019年3月6日~7日 「輸入車整備の実務・中級編」を開催(3回目)
2019年3月13日~15日 2019年国際オートアフターマーケットEXPOに出店
2019年4月1日 JISPA工場運営アドバイザー制度がスタート(8月より会員工場を訪問)
2019年5月10日 アドバンスクラブ総会で広報(JISPAブースの出店)
2019年7月10日~11日 「輸入車整備の実務・初級編」を開催(4回目)
2019年7月16日 第一回活性化委員会を開催